Question 1

スプレー用の粒度分布計で計測可能な範囲を教えてください（タテ、ヨコ、高さ方向）

Accepted Answer

粒度分布計の機種により計測可能な範囲は異なります。FLDシリーズラインナップより、代表的な機種についてお答えしますと、FLD-311でしたら、直径50mm（縦・横・高さ）の円筒内が計測範囲となります。FLD-319の場合は、発光部（レーザー）と受光部（ディテクター）がセパレート式のため、計測領域の光路長（横方向）を最大10mまで拡張することが可能です。なお、縦・高さ方向はレーザー幅（10mm以下）に依存いたしますので、ビーム径内に通過する粒子については測定可能です。

Question 2

粒度分布を測定するにあたって、レーザーの光軸上を通過した粒子を計測しているとのことですが、奥行き方向、手前と奥側の同じ位置に粒子があった場合でも計測可能ですか?

Accepted Answer

レーザー回折式の粒度分布計は原理上、レーザー光軸上を通過した粒子を測定します。したがって、奥行き方向については、手前（レーザー側）・奥側（ディテクター側）にある粒子も測定をいたします。より正確に粒径計測を行う場合、測定したい箇所にてキャリブレーションを実施することで、そのポイント上を通過する粒子径を精度高く計測可能です。測定原理についてはこちらもご覧ください。

Question 3

FLDシリーズのサンプリングレートはどの程度でしょうか?

Accepted Answer

弊社の粒度分布計のラインナップ全シリーズ共通で、約2Hz/sec（0.55秒/1計測）となります。

Question 4

粒度分布計についてTTL信号は受けることができますか?

Accepted Answer

FLD-319は、TTLレシーバーがオプション品としてご用意がございます。トリガー信号の入力方法はBNCケーブル経由となります。FLD-319はスプレー向けの粒度分布計で粒径範囲は1μm〜2000μmとなっており、計測エリア(噴霧エリア)を任意に変更できるのが特徴です。詳しくはこちらをご覧くだい。

Question 5

粒度分布計の計測スタート時にディレイをかけることはできますか?

Accepted Answer

ディレイ対応可能な粒度分布計の機種は現在のラインナップではご用意がございません。

Question 6

粒度分布の計測精度はどの程度でしょうか、またその精度はどのように求めていますか?

Accepted Answer

装置に付属する標準粒子径に対して、±3%の精度を有しております。精度の求め方の詳細は、マニュアルに記載がございますが参考までに以下の式をご参照ください。

Question 7

金属粒子を計測したいのですが、レーザー回折式粒度分布計では反射の影響は受けませんか?

Accepted Answer

計測対象の粒径が細かい場合、多重散乱の影響を受けやすくなる場合が想定されます。機材導入をご検討の場合は、サンプルをお預かりしてのデモを承っておりますので、ご相談くださいませ。測定原理についてはこちらもご参考ください。

Question 8

FLDシリーズは透明な素材の粒度分布でも問題なく計測できますか?

Accepted Answer

フラウンフォーファー回折理論による粒度分布計では、粒径は散乱光の強度分布に基づいて同定されます。ディテクターに到達した光の強度分布を基に計算することで粒径を求めています。したがって透明素材でも計測には影響はございません。但し、粒径がレーザー光の波長（532nm）から2倍程度までとなる場合は、ミー散乱の影響を受けます。この場合、より正確に計測するには、測定サンプルの屈折率を反映することで、散乱光による影響を補正します。

Question 9

液中に微粒子が入っている場合、対応する粒度分布計はありますか?

Accepted Answer

湿式・乾式ハイブリッド粒度分布計のFLD-2308が最適です。FLD-2308は湿乾の切り替えが可能で、サンプルを溶媒に分散させての計測を実現しています。媒質となる純水中にサンプルを分散させ、本体内を循環させる手法をはじめ、少量でのサンプル計測、貴重な試験体などを計測される場合はマイクロセル（媒質/約10ml程度）内にサンプルを分散させての計測も可能です。詳しくはこちらをご覧ください。また、ナノ粒子オーダーのサイズを計測ご希望の場合はモデル名：FLD-802がございます。本製品は動的光散乱方式を採用しており、粒子のブラウン運動をレーザーで観察し、その散乱光の強度分布から粒子径を同定いたします。計測方法はFLD-2308と同様にサンプルセル容器内の媒質（水/エタノール）に計測対象の試料を溶解し、計測いたします。詳しくはこちらをご覧ください。

Question 10

粒度分布計はレーザーを使用していますが、安全面で気をつけることはありますか?

Accepted Answer

全製品共通で、レーザーClass3bのため、機器をご使用の際はレーザーの直接光及び反射光を絶対に直視しないようご留意ください。また、ご使用の際は保護メガネ等の着用も推奨しております。付属のマニュアルをよくお読みになり、安全上の注意にお気をつけてご使用ください。参考までにJISのクラス3bは次の通りとなっております：直接ビーム内観察をすると危険である。ただし拡散反射による焦点を結ばないパルスレーザ放射の観察は危険ではなく、ある条件下では安全に観察できる。

Question 11

FLDシリーズが計測できる濃度に制限はありますか?

Accepted Answer

気体中/液体中ともに分散したサンプルの濃度が高い場合、多重散乱の影響により正確に測定ができない場合がございます。なお、サンプルの物性により濃度については変動します。このため濃度について一概にお答えするのは困難です。装置の導入をご検討の場合は、事前にサンプル計測を承っておりますのでお気軽にご相談ください。

Question 12

ナノバブルは光子相関式（動的光散乱方式）の粒度分布計で計測できますか?

Accepted Answer

大変申し訳ございませんが、現在いわゆるナノバブルについては計測手法が確立されておりません。したがって弊社の粒度分布計のラインナップでナノバブルの計測が可能な機種はございません。

Question 13

レーザー回折式粒度分布計について、レーザーが当たることによって計測対象の粒子に影響は与えませんか?

Accepted Answer

肉眼で直接レーザー光を見ることは危険ですが、レーザーの出力は低いので、サンプルが過熱などの影響を受けて変質することはございません。したがって、粒径に影響を与えるとこもございません。参考までにレーザーが露出するスプレー式の粒度分布計であるデスクトップ型のFLD-319では1mWで、FLD-311では40mWで、Class3Bとなっております。

Question 14

FLDシリーズは低価格ということですが理由を教えてください。

Accepted Answer

弊社が培った長年のレーザー計測のノウハウを活かし、必要な機能に絞り込みました。海外で製造するとこで徹底的にコストダウンを図っております。ソフトウエアも必要な機能に絞り込むことで特別な教育なくお使いいただけます。納入コストのみならず、トータルでのコストダウンに寄与しますので、ぜひご検討ください。

Question 15

粒度分布測定について湿式と乾式の両方を切り替えて使用できるモデルはありますか?

Accepted Answer

モデル名：FLD-2308が最適です。湿式/乾式の切り替えタイプとなっております。湿式として使用の場合は循環式（純水）/マイクロセル（水/エタノール等）の2種類の方法にて計測いただけます。乾式として使用の場合は圧縮空気による引き込み式で、粉体サンプルを直接計測機の上面から充てんし、計測いたします。粒径の測定サイズは湿式/0.01μm～2000μm、乾式で0.1μm～2000μmとなります。詳しくはこちらをご覧ください。

Question 16

製造ラインで粒度分布をモニタリングしたいのですが、ライン組み込み対応可能な機種はありますか?

Accepted Answer

インライン向け製品は特注品としてご案内可能です。粒径レンジや設置場所の制限などがございますので、詳しくは弊社の製品窓口までお問い合わせください。

Question 17

スプレー式の粒度分布計について、スプレーの流速はどの程度まで対応していますか?

Accepted Answer

市販されているガス充填式のスプレー（消臭スプレーや塗料スプレー）程度を想定しています。購入をお考えの場合はサンプルテストを承っておりますので弊社までお気軽にご連絡ください。また、スプレーの流速に関してはPDI(位相ドップラー式粒子分析計)やレーザードップラー式流速計(LDV)、レーザー式カンチレバー流速計(LCA)などのラインナップがございます。

Question 18

粒度分布計の他社製品との違いは?

Accepted Answer

最大の特徴は非常にお求めやすい価格であることです。長年のレーザー計測のノウハウを活かすことで、大幅なコストカットに成功。圧倒的な低価格を実現いたしました。また、スプレー計測用粒度分布計FLD-319では、発光部（レーザー）と受光部（ディテクター）がセパレート式となっております。お客様が任意に計測エリアを拡張させることが可能です。光路長は最大10mまで対応しております。計測エリアを変更した場合の光軸調整は、自動でアライメント調整を実行。簡単に操作することができますので、計測にかかっていた時間の短縮に貢献、機材の導入時のみならず、運用面を含んだトータルでのコスト削減に寄与します。

Question 19

様々な形状の粒子が混在しているのですが、粒度分布に悪影響はありませんか?

Accepted Answer

レーザー回折式の粒度分布計では、測定する粒子は、球体を前提としています。サンプル形状が球でない場合、粒度分布は広がる傾向になります。機器の導入をお考えの場合サンプルテストや受託計測を承っておりますので、お気軽にご相談ください。形状解析を重視される場合は画像法による粒子計測(シャドウグラフ)もご用意がございます。

Question 20

粒度分布計について一回の計測で計測可能な粒子サイズの幅はどの程度ですか?

Accepted Answer

0.5nmから2000umまでの粒度分布計のラインナップを取り揃えております。ナノオーダーでは、動的光散乱法のモデルを、0.1um〜2000μmまでの粒径レンジであればレーザー回折法のモデルを、またシャドウグラフによる画像法のご用意もございます。計測したい粒径に合わせて機材をご用意いたしますので、お気軽にご相談ください。

よくある質問一覧（燃焼・流体・粒径計測）