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【計測事例】マイクロチャンネル内を移動する液滴内部流動を計測しました。
共焦点スキャニングマイクロPIV : 微小液滴内部流動の計測
幅100μm深さ100μmのマイクロチャンネル内を移動するカプセル状の微小液滴内部を6断面に分けて精密な測定を行いました。液滴内ではマイクロチャンネルの壁面の影響などにより3次元的で複雑な内部流動が起きていることがわかりました。この計測を可能にしたのが共焦点スキャニングマイクロPIVシステムです。
データ提供 : 東京大学様 生産技術研究所 大島研究室
【使用機材】
・共焦点スキャニング時系列マイクロPIV
・高速対物レンズアクチュエータ
・屈折率マッチング
【取得データ】
通常の蛍光画像と共焦点画像の比較
通常の蛍光画像
通常の蛍光顕微鏡画像では高性能の対物レンズを使用して焦点深度をどんなに薄くしても、焦点面前後の粒子からの散乱光が写りこんでしまいバックグラウンドが明るくなってしまいます。

マイクロチャンネル(100×100μm)内を移動する微小液滴の様子
壁面に接している部分は壁面に引きずられて速度が遅くなっています。遅くなった速度を補償するように壁面に接していないコーナー部分で液滴の進行速度以上に速くなっていることがわかります。
マイクロチャンネル(100×100μm)内を移動する微小液滴内部の速度分布
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