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細孔径計測ワークショップ レポート
【レポート】弊社5F セミナールーム|2019.8.1(木)
2019年8月1日に、弊社主催のワークショップ「細孔径計測ワークショップ」を開催いたしました。ワークショップでは、まず弊社が20年以上にわたり取り扱っている米国PMI社のDr.Krishna Gupta氏より「General Presentation of Porosity measurement」として各種ポロシメトリーについての講演がありました。ドライ/ウエットの各種方法と、計測サンプルそれぞれに適した手法の組み合わせや、Gas-Liquid および Liquid-Liquid による2nm〜500μmの計測を実現したウルトラナノポロメトリーなどの新しい技術について紹介がありました。
続いて、The Market Needs of Porosity measurement in Asia areaと称して、アジア圏特に中国、台湾、東南アジア圏に於けるポロシメトリーの各国の需要についての発表がありました。近年のアジア圏では、中国が2025年では全自動車の出荷台数の1/5( 700万台)をEVにシフトするという発表を受け、NEV関連し特にバッテリーセパレータ向けの需要が高まっており、この傾向は世界的に継続するだろうという発表がありました。それ以外でも環境意識の高まりを受け、メンブレン向けの需要なども増加、高機能素材の開発についてもアジア圏特に中国国内での需要が非常に伸びているようです。
海外からの講演に続いて弊社が所有するパームポロメータ、アクアポア、ナノパームポロメータ、ガスバリア性評価装置などの各種デモ機をグループ毎に分かれてご覧いただきました。計測手法の違いや実際のオペレーション上の注意など、ご来場いただきましたお客様からは様々な質問頂戴しました。
休憩を挟んだのちに、弊社の取り組みとして純粋圧入式ポロシメーター(アクアポア)による疎水性材料解析の取り組みについてご紹介させていただきました。水俣条約の発行に伴い、水銀に対する規制が強化されております。ポロシメトリーは除外品目とされましたが、計測後のサンプルや水銀には厳格な処置が求められるようになっており、計測コストが増大しております。アクアポアは疎水性のサンプルを非水銀で測定する技術で、現在弊社が取り組んでいる取り組みをご紹介させていただきました。
次いで産業技術総合研究所より原先生をお招きし、「金属有機構造体(MOF)を用いた分離膜の開発」として、気体分離用途としての利用が多くなっているMOF膜についての研究紹介を発表いただきました。自立膜の形成手法として高分子との複合化や、無機多孔質基材との複合化、高分子多孔質材の複合化などの手法がある中、産総研として取り組まれている対向拡散法(Counter-Diffusion Method)の手法について、また、膜構造および膜透過特性、性能向上の取り組みについてのご講演をいただきました。
暑い中ではございましたが多数のご来場をいただきましてありがとうございました。限られたお時間での発表でしたので、至らぬ点があったかと思いますが、ありがとうございました。弊社では各種デモ機などをご用意しておりますので、細孔構造の計測について尾根闇がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
会場の様子
会場全体、Dr.Krishna Gupta氏の発表"General Presentation of Porosity measurement"
Kevin氏の"The Market Needs of Porosity measurement in Asia area"
弊社デモルームの見学会
"純水圧入ポロシメーター(Aquapore)に依る疎水性材料解析のアプローチ"
産業技術総合研究所 原先生による"金属有機構造体(MOF)を用いた分離膜の開発"