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日本機械学会 DIC(デジタル画像相関法)の基礎と応用 レポート
【レポート】日本機械学会 会議室|2019.7.30(火)
2019年7月30日に、日本機械学会主催のイベント「DIC(デジタル画像相関法)の基礎と応用」が開催され、計測デモンストレーションとして弊社のDICソフトであるsDICを用いた発表の機会をいただきました。DICは、画像を用いて非接触で検査対象の歪み・変位を測定する手法として近年では多く見られるようになってきました。
イベントでは、午前中に青山学院大学の米山先生よりDICの基本原理として2D-DIC(平面の面内変位)やステレオDIC(平面の3次元変位)、3D-ステレオ DIC,DVC(3次元の内部変位)などDICの種類の紹介や、デジタル画像の取得(撮影)から計算手法の概要について2D、3Dそれぞれについての講演があり、次いで実際に計測する際の手法と手順、そして橋梁のたわみ分布などの実例の紹介がありました。
午後はDICの応用例として芝浦工業大学の坂上先生より2D-DICとステレオDICを用いた各種素材の破壊試験や圧縮引張試験など、実例や実際に試験を行う際の注意点などの発表がありました。
次いで熊本大学の森田先生よりDVCの応用例に関する発表がありました。DVCとはDigital Volume Correlationの略で、計測対象の内部画像(CTやMRI、テラヘルツトモグラフィーなど)を基に3次元変位を計測する技術です。DVCの応用例として医療、生物分野においてX線CT画像を用いた、細胞が周囲から受ける変形挙動などについての事例の発表がありました。
最後に弊社社員によりDICの実際の解析手順について、画像の取得からDICソフトの取り込み、キャリブレーションから解析までの一連のフローについて、2D、3Dそれぞれについて説明させていただきました。
ステレオDIC、3D DIC計測におけるキャリブレーションの手順や、レンズの歪みの影響、回転体の計測や、ステップとゲージ長の違いなど、原理や計測時の注意点などの様々なご質問を頂戴いたしました。
このような機会をいただきました日本機械学会 材料力学部門の関係者の皆様に御礼申し上げます。また、当日の発表では不手際がございましてご迷惑をおかけいたしました。限られたお時間での発表でしたので、至らぬ点があったかと思います。弊社では簡易的な試験機を備えた試験室を有しておりますので、ご不明点などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
会場の様子
会場の様子。